さかみち

酒を呑んで千鳥足で歩くひねくれた道

メジマグロ漬け 卵

近くのスーパーにメジマグロが売っていることがある。

正直刺身として美味くはない。なのに、スーパーで本マグロの子供ですなんてポップ作って売っていたりする。それも悪くない値段でだ。少し品位を疑う。

 

しかし最近では、本マグロが減っているのでメジマグロは買わないでと運動しているところもあるが、この欲望の世界では無意味に近い。パンがなければケーキを食べればいい。数が減れば養殖技術を生み出せばいい。なんとも不細工な世界だ。

 

しかし彼らに罪はないのだ。大きくなったら大成するのに早めに芽を摘まれただけなのだ。

もう捕られてしまったのだ。マグロといってありがたがる日本人の需要は減らないのだ。

そんなことをグダグダ考えつつ値段が大幅に安い時は購入したりする。

言い訳しながらでなければ、なんとなく買ってはいけない気がするとは厄介なやつだ。

 

刺身で食うにはやや寝ぼけた味なので、漬けにする。

みりんと醤油を1:1。それに少し酒を垂らす。酒は日本酒でも焼酎でも泡盛でもその時の気分でいい。

その中に切ったメジを放り込む。

1時間も昼寝すればねっとりとした身のメジマグロの漬けが完成だ。

すき焼きみたく、卵の黄身なんかで食べてみるのもよい。きっと酒がすすむ。

うまい、うまいと酒が進む。

 

不細工な世界には慣れっこさ。