さかみち

酒を呑んで千鳥足で歩くひねくれた道

夏のキンミヤ

まだまだ若いつもりなのに、ビールが腹に突っ張って呑めない時がある。
一昔前は夏にビールなんて何杯でもいけたというのに。
一人で生ビールの樽を空ける日なんてのもあったくらいだ。

 

さて、焼酎には知ってのとおり乙類と甲類ってのがある。
普段、私は芋なので乙類を呑んでいるのだが、高温多湿の日本ですっきりしたい時には甲類を呑むこともある。そして飲む甲類は決まってキンミヤだ。

薄口のロックグラスに氷を入れてキンミヤを注ぐ。そしてレモンを絞る。
爽やかに喉を通っていく。口の中のもやもやも連れ去ってくれる。

そういえば学生の頃、少しの間寮住まいをしていた事があって、韓国の甲類焼酎ジンロを隠し持って夜な夜な寮生とやったものだ。
別にその時はなんとも思っていなかったけれど、なかなかに良い思い出な気がしてきた。
あんなに酒に興奮したりする時代もあったのだなとしみじみ感じ入る。

 

グラスに注いだ二杯目のキンミヤは今一度しっかりと味わうことにした。