さかみち

酒を呑んで千鳥足で歩くひねくれた道

豚バラの味噌漬け

基本的にずぼらだ。 仮に自由に飛び回る翼が生えていても飛びもしないと思えるぐらいにずぼらだ。 だからなのか、ほっといたら勝手に完成するツマミを好んで作る。 ただ、味はなかなか優秀だったりする。 豚バラが安く手に入った。 そんな時には豚バラの味噌…

夏のキンミヤ

まだまだ若いつもりなのに、ビールが腹に突っ張って呑めない時がある。一昔前は夏にビールなんて何杯でもいけたというのに。一人で生ビールの樽を空ける日なんてのもあったくらいだ。 さて、焼酎には知ってのとおり乙類と甲類ってのがある。普段、私は芋なの…

メジマグロ漬け 卵

近くのスーパーにメジマグロが売っていることがある。 正直刺身として美味くはない。なのに、スーパーで本マグロの子供ですなんてポップ作って売っていたりする。それも悪くない値段でだ。少し品位を疑う。 しかし最近では、本マグロが減っているのでメジマ…

空芯菜出汁浸し

空芯菜は中華の街池袋に住んでいた時に初めて出会ったのを覚えている。ただの青菜炒めのようだったが、しゃくしゃくした歯ごたえの茎と汁の絡む柔らかい葉っぱが私を中毒にした。鬼の敵かというぐらい大盛りの空芯菜を紹興酒で流し込むのが幸せだった。中華…

キュウリとチクワ

少し呑んだ後に入った店でつきだしとして出てきた。不思議な落ち着きを覚えて以来、実は好物だ。チクワにキュウリを入れて適当な大きさに切ってある。ワサビやたたいた梅を添えてあるとなお良い。 しかし、ぱっと出てくるとなんか侘しさを感じる一品である。…

トビウオの酢〆

季節になるとよく市場に顔を出すトビウオ。子供の頃にトビウオとはどんなに凄い魚なのだろうと思ったものだ。なにせ魚の癖に飛ぶというのだ。その時に抱いたわくわく感を思い出しつつ、同時に嫉妬心も覚える。泳げて飛べる。そんなのはずるいだろという具合…

鶏の山椒オイルかけ

なんか蒸し蒸しする。 湿度があるのにどうしてのどは渇くのだろうか。 そんなくだらないことを考えながら、いつもの立ち飲み屋にビールを一杯ひっかけに出る。 そういえばと、ついでに市場を見て周ると実山椒を見つけた。 このじめっとした季節にはこいつが…