2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧
空芯菜は中華の街池袋に住んでいた時に初めて出会ったのを覚えている。ただの青菜炒めのようだったが、しゃくしゃくした歯ごたえの茎と汁の絡む柔らかい葉っぱが私を中毒にした。鬼の敵かというぐらい大盛りの空芯菜を紹興酒で流し込むのが幸せだった。中華…
少し呑んだ後に入った店でつきだしとして出てきた。不思議な落ち着きを覚えて以来、実は好物だ。チクワにキュウリを入れて適当な大きさに切ってある。ワサビやたたいた梅を添えてあるとなお良い。 しかし、ぱっと出てくるとなんか侘しさを感じる一品である。…
季節になるとよく市場に顔を出すトビウオ。子供の頃にトビウオとはどんなに凄い魚なのだろうと思ったものだ。なにせ魚の癖に飛ぶというのだ。その時に抱いたわくわく感を思い出しつつ、同時に嫉妬心も覚える。泳げて飛べる。そんなのはずるいだろという具合…
なんか蒸し蒸しする。 湿度があるのにどうしてのどは渇くのだろうか。 そんなくだらないことを考えながら、いつもの立ち飲み屋にビールを一杯ひっかけに出る。 そういえばと、ついでに市場を見て周ると実山椒を見つけた。 このじめっとした季節にはこいつが…